学校用パソコン入札で談合か…NTT西日本など14社に公取立ち入り検査
2020/10/14 12:01
広島県や広島市が発注する学校用パソコンの入札などを巡り、談合を繰り返した疑いがあるとして、公正取引委員会が13、14日、NTT西日本(大阪市)など14社に独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査に入ったことが分かった。公取委は、この14社が談合を繰り返し、受注額を高止まりさせていたとみて実態解明を進める。
他に立ち入り検査したのは、同社の完全子会社のNTTビジネスソリューションズ(同)とNTTフィールドテクノ(同)、大塚商会(東京都)、富士通リース(同)の広島県内の拠点のほか、ソルコム(広島市)や呉電子計算センター(広島県呉市)などの地元企業。
関係者によると、14社は遅くとも2013年頃から、県や市が発注する小中高校などのパソコンやサーバー購入などの一般競争入札や見積もり合わせで、あらかじめ受注業者を決めていた疑いがある。
14社のうちソルコムなど6社は、受注業者を決める会議に参加し、その結果を入札参加業者らに報告していたとみられる。
立ち入り検査を受けたNTT西日本広島支店の担当者は「公取委の調査に全面的に協力する」とコメントした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201014-OYT1T50199/