日本学術会議会長が菅総理と会った本当の理由は
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月19日 17時35分
菅義偉首相との会談を終え記者団の取材に応じる日本学術会議梶田隆章会長=2020年10月16日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社
学術会議の任命見送り
日本学術会議が推薦した6名の会員候補を任命しなかった理由について、立憲民主党の枝野代表は10月18日、訪問先の福岡市で記者団に対し、菅総理大臣が任命を見送った理由を説明するよう求めた。
飯田)日本学術会議の任命拒否問題ですが、いかがでしょうか?
須田)学術会議と総理官邸の関係は、企業の上司と部下の関係ではありませんので、理由を説明する必要はあるのだろうと思います。その一方で、「なぜこの人たちを会員に選んだのか」という説明がきちんとされているわけではありません。10億円の国費を使って運営されている日本学術会議という、ある種政府に近い機関なのですが、会員を選んだ理由が曖昧模糊としている。「なぜこの人を選んだのか」、「なぜ任命しないのか」、双方にその理由を説明し合うことが必要だろうと思います。ただ、日本学術会議の梶田会長が菅総理と会った際に、どうもその辺りについては求めていないようなのです。
学術会議任命拒否問題・野党合同ヒアリングで発言する元文科事務次官の前川喜平氏=2020年10月13日午後、国会内 写真提供:産経新聞社
任命を見送った理由は聞かず~日本学術会議の会長は何のために菅総理と会ったのか?
飯田)聞かれていないと。
須田)全部チェックしたわけではないのですが、聞いていないような節があるのです。それならば、何のために会ったのでしょうか。
飯田)期限付きで「ポスドク」と言われるような、博士号を取ったけれども、なかなか仕事がないという人たちからは、「あの人たちに学会代表の顔をされても困る」という声がネット上では見られます。「我々が投票して推薦者を選ぶことはできない」と憤っています。
須田)日本学術会議の声明がどういう経緯で出ているのかということも、非常に不透明です。この辺りも透明性を確保してもらいたいと思います。
https://news.infoseek.co.jp/article/nipponhoso_250314/