警視庁が中核派拠点を捜索　５０年ぶり登場の議長の姿も確認

2020.10.16 10:33社会事件・疑惑

中核派の活動拠点「前進社」に家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら。同派関係者とみられる男が検温を求める様子もみられた＝１６日、東京都江戸川区

　居住実体のない運転免許証を使い新型コロナウイルス対策の特別定額給付金を申請した疑いで、過激派「中核派」の非公然活動家の男が警視庁公安部に逮捕された事件に絡み、同部は１６日、同派の活動拠点の「前進社」（東京都江戸川区）を家宅捜索した。

　同派をめぐっては、今年９月、昭和４４年から潜伏していた最高幹部、清水丈夫議長（８３）が都内で開かれた集会で約５０年ぶりに姿を見せた。長年、住民登録がなかったが、集会の直前に前進社を住所地として住民票を復活させており、捜査関係者によると、この日の捜索でも建物内にいるところが確認されたという。

　虚偽申請事件で逮捕された男は、公然活動家と非公然活動家とをつなぐ連絡役で、公安部は男と清水議長との接点などについても確認を進める方針。

　捜索は１６日午前８時過ぎから始まり、新型コロナ対応でマスクを着用した捜査員や機動隊員らが建物内へ入った。同派関係者とみられる男が入り口前で捜査員らの額に体温計を当て、検温する様子もみられた。

https://www.sankei.com/affairs/news/201016/afr2010160008-n1.html